今回は中学生の数学の勉強法その2です。

今回はその1でお伝えした内容の補足説明を致します。

 

その1では成績がまだ良くない中学生向けの内容でしたから、中間くらいの子や成績上位の子に向けた勉強法はまだお伝えしておりませんが、その1でお伝えした内容をベースに成績に合わせて、方法をカスタマイズすることとなります。その具体的な勉強法については追ってお伝え致します。

中学生の数学の勉強法 その2

具体的な方法についてのその1をまだお読みでない方は、先にその1をお読みになられてから以下をお読み下さい。

中学生の数学の勉強法その1

中学生の数学の勉強法その1の補足説明

その1では具体的な方法をお伝えしましたので、今回のその2では何故このような勉強法で数学を勉強するのかという意味をお伝えします。

 

ちなみに、その1の勉強法は私自身が実際に中学生の時(中学2年生の3学期から中学3年生の1学期にかけて)に行った勉強法ほぼそのままです。

つまり簡単な計算問題を少しだけと後は文章題の解説をひたすら理解しただけで学年順位が16位になったということです。(数学単体で何位だったかは記憶にありませんが)

なぜ基礎となる計算問題をそれほど重視しないのか?

学習塾によっては基礎となる計算を叩きこむという方法を取る場合もあります。

その方法は間違いだとは思いません。むしろそれができればベストかもしれません。

 

ですが、このくらいの成績の中学生はもちろんのこと、中間くらいの中学生であっても、なかなか計算問題を完璧にするまで計算練習をするだけの根気がなく、モチベーションの維持ができない可能性が高いため、私はあえて先に計算問題を完璧にしません。

 

それでも、考えてみて欲しいのですが、文章題と言えど、数学では必ず最後に計算問題になりますね。

 

つまり、文章題だけをやっていても計算練習にはなっているのでスピードは遅くとも計算力も身につくと考えます。

 

特に中学生の数学のベースになる言っても過言ではない以下の3つの単元。

 

  • 正の数・負の数
  • 文字と式
  • 1次方程式

 

この3つの計算は常に使いませんか?

さらに言えば、正の数・負の数の計算は文字と式でも1次方程式でも必ず使います。

文字と式の計算は1次方程式で必ず使います。またこれらの計算は比例・反比例や図形でさえ使うことがあります。

2年生の範囲でも当然再度使いますね。

 

だから、計算を完璧にすべきという考え方もわかるのですが、だからこそ、どうせその後もやることで復習になるのであえて1つ1つ完璧にしていくほうが効率が悪いとも言えるのではないでしょうか。

 

また、1つ1つを完璧にするよりも、単元をまたいでさっさと先に進んだほうが単元同士のつながりも理解しやすいからです。

上記の3つの単元にしても、結局のところ最初の2つは1次方程式ができるためにあると言っても良いですね。

その関係性を実感しやすくするためにも、その1でお伝えした勉強法は効率が良いのです。

 

その1で例にあげた連立方程式の単元だけができるようになれば、それまでの計算系の問題はすべて網羅されているわけですから、数学が系統学習教科であり、単元単体では理解できない反面、単元単体が理解できればそれまでのところもかなり理解できると言えるわけです。

 

勉強ができず、さらに勉強嫌いだった私がたどり着いた答えがこの勉強法だったということです。

 

中学生の頃は思い付きに過ぎませんでしたが、その後になって理に適っていると実感し、友人や知人の中学生に教えることで実証された方法でもあります。

 

巷に溢れる勉強法は、そのすべてがもともと勉強ができた人がある程度勉強ができる人向けに伝えているか、あるいは理屈で考えて勉強ができない子にも向けて作ったものにすぎません。

ですので、机上の空論に近いものさえあります。

 

私の勉強法が一番良いとは言いませんが、実績に裏付けられていること、そしてもともと勉強ができなかった者としてその状況や気持ちがわかった者が実践した方法であることはわかっておいて下さい。

文章題の解説を理解することについて

これは理解力をアップさせることと、先に述べた通りここでも必ず計算問題が最後に残りますから、計算問題をやることで知らず知らずのうちにも計算力がつくことが狙いです。

 

この知らず知らずのうちに、という点は結構重要です。

 

努力した結果できるようになるのは当たり前という感覚になってしまいますが(前回の話の通り、それが当たり前なのは中学生の勉強くらいなのですが)、知らず知らずのうちにそれほど努力した感覚がないままできるようになることで「自分は意外とできるのかも?」という自信につながることが多いのも狙いの1つです。

読解力も伸ばす

どなたか指導者がいらっしゃる場合は、解説は指導者が行いますが、自力でこの勉強法を行う場合は、解説を読むことで理解を図りますので、数学の勉強でありながら同時に読解力を伸ばすことにも貢献します。

 

従って、指導者がいる場合においても時には自力で解説を読んでの理解も必要です。

 

そのあたりバランスよく指導をされることを心がけて下さい。

すべてを教えるのではなく、ヒントを与えながら教えるなどの工夫も必要です。

基礎学力が身につくまでは「わからない」が当たり前

今回対象になっている中学生の場合「なぜこんなこともわからない?」と思うようなこともわからないこともあります。

あるいは、新しいことを理解することに気を取られて基本的な正の数・負の数の計算や初歩的な計算さえも勘違いすることさえあります。

 

たとえば、文章題を解いていて、2-3を1と答えてみたり、a×aを2aと答えてみたりという感じです。

 

あるいは非常に簡単な文章題の解説も丁寧に解説してあげても理解できないこともあります。

 

しかし、このような現象は当たり前と思って下さい。

今までまともに勉強をしてこなかったわけですし、基本的な記憶力も理解力もまだ伸びていないわけですから、教える側と同じと思うほうが間違いです。

 

決して「なんでこんなこともわからない?!」という言葉は使わないで下さい。

 

特に親子の場合は我が子のふがいなさについ口にしてしまいがちなのですが禁句です。

子ともにとっては「お前はなんて馬鹿なんだ」と言われるに等しい言葉になりますから。

 

家庭教師や塾講師でも「なんでこんなこともわからないんだ?」「さっき教えたばかりだろう」などと言う人もいますが、もともと勉強で苦労をしていない人とは違うことをわからないと中学生の可能性をつぶすだけになります。

 

さっき教えたばかりのことでも忘れてしまうくらいに記憶力が育っていないからこそ成績が悪いのです。

こんなことさえわからないくらいに理解力もないのです。

 

それを踏まえた教え方ができる人でなければまだ成績の良くない中学生の成績を上げることはできません。

 

ちなみに「なんでこんなこともわからないんだ?」という発言をする人は、ほとんどの場合その人の説明の仕方自体が稚拙であることのほうが多いです。わからない人に説明をしているというのに自分がわかっていることは常識という前提で下手な説明をしていることが意外と多いです。

「なんでこんなことも」と言う前に自分の説明の仕方を顧みる必要があるでしょう。

 

先の記事「その1」で中学生の頃に数学が苦手だった親御さんが指導することを奨めましたが、意外と自分自身が苦手だった人のほうが苦手な人の気持ちや理解できないもどかしさをわかっているからこそ、指導が上手くいくことも多いですよ。

解答をすぐに見ることに罪悪感を覚えないこと

中学生の頃に数学が苦手で答えがわからないから解答を見た経験のある方の多くはそれに罪悪感を覚えていることがあります。

宿題も答えを見てそれを書き写したりした経験や、答えを見ること自体ある意味カンニングのように感じているようです。

 

しかし、解答を見ることは罪でも恥でもありません。

 

理解力を上げるための勉強法ですから、数学の成績がある程度上がってから、解答を見ることなく出来るようになれば良いだけのことです。

逆に成績がまだよくないうちからなんとか考えて答えを出そうとしても無理がありますし、数学嫌いになる原因になりかねませんので、特に文章題では安心して解答の解説を利用するようにして下さい。

 

そもそも解答に解説があるのは、できない場合に備えて解説しているわけですから。