中学生の勉強にたいするやる気だけに限ったことではありませんが、やる気にもいろいろと種類があることはおわかりであるか、そうでなくてもたぶん何となくは感じていらっしゃることと思います。

しかし、中学生であるお子様のやる気を引き出したいならば、なんとなくではなくハッキリさせることが意外と重要です。

ここポイントです!

やる気の種類を分類すると

まず、やる気を種類別に分類してみましょう。

分類の仕方はいろいろですが、まずは2つに分類してみます。

 

  • 一過性のやる気(短期的やる気)
  • 継続的なやる気(長期的なやる気)

 

このように分類することが可能ですね。

ここぞという時の集中的なやる気が欲しい場合は前者もありですが、基本的に中学生の勉強にたいするやる気は後者の継続的なやる気が欲しいところですよね。

別の分類方法

今度は別の観点から2つに分類してみましょう。

 

  • 内的要因によるやる気
  • 外的要因によるやる気

 

この2つです。

要するに自主的にやる気になるのと、何らかの理由でやる気にさせられるものと言っても良いでしょう。

あるいは、上記と似てはいますが、以下のような分類も可能でしょう。

 

  • 前向きな理由によるやる気
  • 切迫感や強迫観念からのやる気

 

この2つです。

これは前者はたとえば成績を上げたいと思ってやる気になるのに比べて、後者は受験が迫り、このままでは志望校に合格出来ないなど困った時にやむを得ずやる気になるようなものです。

何故分類することが必要なのか?

そもそも、なぜやる気を分類しておく必要があるのでしょうか?

それは、その時々により、どの種類のやる気を引き出すべきかが重要になるからです。

 

どれがダメというわけではなく、その時に合ったやる気を引き出すことも重要なのです。

 

基本的にはどの分類も前者のやる気のほうが望ましいのですが、何事もバランスが大事で、後者のやる気も時に応じては引き出してやる必要が中学生にはあります。

 

しかし、後者のやる気は取扱が難しいと言いますか、後者のやる気を引き出すことは比較的容易ですが、たいていはそのやる気がマイナスになりかねないため注意も必要です。

やる気スイッチという言葉に代表される学習塾が言うところの「やる気」は短期的で外的要因によるものであり、切迫感による場合は少ないですが、それでもあまり質の良いやる気とは言えないことのほうが多いです。

 

「そのやる気に意味(価値)があるのか?」の判断材料としてこの分類で考えて頂きたいと思いまして分類をしてみました。

 

このブログで今後お伝えすることにも関連する内容ですので、一応念頭に置いておいて下さい。

また、やる気になって欲しいと思う親として、引き出すべきやる気を間違わないようにして頂くことにも役立つと思います。

 

少なくとも、子供がやる気になったからと言っても手放しでは喜べないということは、この分類をご覧頂ければわかって頂けますね。

一番重要なやる気は、基本的に自主的にやる気になるやる気が長期間に渡って続き、その自主的にやる気になった動機が切迫感や強迫観念ではなく前向きな理由によるものが理想ですね。

 

ただ、ここで言う自発的、自主的とは中学生が本当に自発的に、自主的にやる気になる場合に限らないことも知っておいて下さい。

外的要因から(つまり他者からのアプローチによるもの)のやる気であっても、中学生本人が自主的にやる気になったと思えれば良いのです。

言葉は悪いですが、自分から望んで自発的にやる気になったと思い込ませたり、そう仕向ければ良いのです。

これは方法が難しいですが、この種のやる気になった中学生は強いですよ。

 

ちなみに、私が中学3年生になってから一気に成績が上がった理由の一つは、その時にのやる気が自発的で前向きなものだったことにあります。

 

最後にお断りしておきますが、後者のやる気が必ずしも悪いというわけでもありません。

たとえば切迫感に訴えるやる気にしても、使い方次第で、「テストまで後1週間しかないから頑張れ(切迫感をあおる)。でも、たった1週間と言っても、この方法で勉強すれば大丈夫!(解決策) この方法なら勉強できるよね(希望を与える)」のように、その後に解決策があり希望に変えられるのならば、切迫感からの希望はその分の落差が大きい分だけ希望感が大きく感じられますから効果的でもあります。

ただほとんどの場合、教師も親も切迫感をあおるだけで終わるからあまり良くないというだけのことです。