やる気を引き出してくれるような勉強法というものが存在するのでしょうか?

インターネット上を検索していると「やる気を引き出す勉強法はある」と伝えている方も多いですが、あるとしたら夢のような話ですよね。

なぜなら多くの親御さんにとって悩みの種である「子どものやる気がない」という問題を解決してくれるだけでなく、勉強法なのですから成績アップまで導いてくれるのですから。

やる気を引き出す勉強法はあるのか?

あらかじめ私の答えをお伝えしますと、ケースバイケースです。

ある中学生にとってはあると言える場合もありますし、別の中学生にとっては無いと言える場合もあるということです。

つまり人によると言いますか、中学生の状況次第なのです。

やる気を引き出す勉強法の正体とは?

世間で一般的に「やる気を引き出す勉強法」と呼ばれるものは、内容に違いがあっても、次の2点を兼ね備えているような勉強法を「やる気を引き出す勉強法」と言います。

 

  • その勉強法を知った時に、中学生自身が「これならできそう。成績も上がりそう」と納得できる勉強法
  • 実際に真面目に取り組んだ時に比較的短期間でその成果がでる勉強法

 

この2点が必須の要素となります。

これは言われてみればご納得ではないでしょうか。

 

中学生が勉強法を知った時、「難しそう」とか「そんなに勉強しなきゃいけないの?」とかネガティブになったらやる気を無くしてしまいますので、簡単に取り組めることが条件になり、さらに簡単であっても成果が想像できるものでなければ「これをやれば成績が上がりそう」とは思えないので、成果がでることが想像できるような中学生にも納得できる内容であれば中学生に勉強をすることに対する希望が与えられますからね。

 

そして実際に勉強をした時に、想像した通り(多少の誤差はあっても)成績アップという結果が出なければ、それ以上続きませんし、そこでやる気は失せてしまいます。

ですので、上記2点を満たした勉強法を世間ではやる気を引き出す勉強法と言って「煽って」います。

 

しかし、上記2点を満たす勉強法だとしたら、万能ではないこともわかりますね。

やる気を引き出す勉強法の限界

世の中には老若男女問わず、いろいろな人がいますよね。まさに十人十色です。

そしてそれは中学生に限ってみても十人十色、百人百様なのです。

 

どれだけ優れた勉強法も全ての中学生にそのまま合うはずもありません。

 

ほぼ同じ構造のはずの人体であっても体質というものがあり、薬でさえも効く人、効きにくい人、副作用が強い人などいろいろな方が現れてしまいます。

まして勉強法に関しては中学生の現状、考え方、価値観によって変わりますから、その人に合った勉強法でなければ、なかなか上手くいきません。

やる気も引き出そうと思えば当然さらに条件が厳しくなります。

 

そう考えて頂けばおわかりかもしれませんが、やる気を引き出す勉強法の正体がわかったならば、この勉強法でやる気を引き出せる中学生というのは少なくとも「勉強ができるようになれば嬉しい」と思っていることが最低限の条件ですよね。

 

ところが、世の中にはいろいろな中学生がいて、中には勉強ができることに何の喜びも感じな子もいますし、それ以前に成績が悪くても微塵も成績が良くなりたいなんて思っていない子もいます。

つまり、どれほど簡単に成績が上がりそうな勉強法があったとしても、それすらやる気になれない中学生だって少なからずいるのです。

 

つまり、それらの中学生にとっては「やる気を引き出す勉強法」は効力を発揮しません。

では、どうすれば良いのか?

それでは、上記のような「やる気を引き出す勉強法」が効力を発揮しないような子をどうしたら良いのでしょうか?

そもそも、そのような子をやる気にすることは不可能なのでしょうか?

 

私の今までの経験から言えば、方法はあります。

 

方法は言葉で言えば非常に簡単なことです。

そのような子は事前にまずやる気を引き出して「勉強しよう」と自ら思わせた後(自発的に勉強をしようと思うように仕向けた後)に勉強法を与えれば済むことです。

 

が、言うは易し、行うは難しであることはご想像頂けますね。

 

先ほど例に挙げたような中学生は少なからずいますが、なかなか一筋縄ではいきません。

ですが、あなたのお子様がそこまでではなく、上記の「やる気を引き出す勉強法」の条件に合うとしても、できれば事前にやる気にしてからのほうが良いことは言うまでもありません。

 

そのような多少なりとも潜在的にでも「やる気」のある子であれば、やる気を引き出すことは比較的容易ですし、やる気になった時に、たとえが悪いですが武器(勉強法)を与えたほうがより上手く使いますので。

 

学習塾や勉強法の書籍、教材などのホームページや塾講師などは、「うちの子はそもそもやる気がない」などと言うと「その発想がまず間違っています。やる気ありきではなく、まず勉強すればやる気は自然と・・・・・・」などということを言う人が多いですが、それは単なる詭弁です。

 

たまにはそういう子ももちろんいますが、たいていはやる気の無い子をやる気にはできません。

 

卵が先か鶏が先かではないですが、中学生も人によっては勉強法からで上手くいく場合ももちろんありますが、多くの場合は「やる気が先」ですから、そこを業者に騙されないようにして下さい。

 

少なくとも上記のような詭弁を使う業者は「やる気を引き出す方法」を持っていないことは確かですので、その意味でご参考になさって下さい。(要するに、勉強法や勉強の教え方以外に手段がないからこそ「やる気」は後からついてくると言うわけですから)

 

ちなみに私のお伝えする勉強法も上記の意味では「やる気を引き出す勉強法」ではありますが、残念ながら上記の通りの理由により万能ではありません。